インタビュー企画第2弾!「COLOMODE株式会社」
- fairshipgc
- 2020年8月22日
- 読了時間: 6分
皆さんこんにちは!Fairshipです🚢⚓️
今回はインタビュー企画第2弾!ということで
COLOMODE株式会社様へインタビューにいってきました。
実際にフェアトレード事業に携わっている方のお話はとっても興味深く、学べることもたくさんあると思いますので、皆さんも是非最後まで読んでみて下さいね~!🔔
今回インタビューさせて頂いたのは、COLOMODE株式会社様です。
オンライン上で、オーナーの岡本様とお話させていただくことが出来ました。
COLOMODE株式会社様は、カンボジア・ラオス・タイなどから、商品開発または直接仕入れた商品を東京・西早稲田の店舗とオンラインショップ‘makixmaki(マキマキ)’にて販売されています。

Q:オンラインショップ・お店をオープンしたきっかけは?
「人と人との思わぬ繋がりから誕生したショップ」
5年程前にオンラインショップを譲り受けたのがきっかけです。広告業と地域メディア事業をしているのですが、数年前に大学時代の先輩と再会したこときっかけに広告の仕事で協業し、当時先輩が経営されていたオンラインショップを手放すという話を聞き、その時に「やってみる?」と声をかけられたんです。学生時代にバックパッカーとして旅をした関係でカンボジアには親近感もあったし、今のカンボジアの状況にも関心があったので、ショップを受け継ぐことにしました。だから最初はオンラインショップだけで始めたんです。その後、店舗をオープンしたのも、またひょんな話なんですが、地域メディア事業で関わりのあった高田馬場のベトナム雑貨屋さんの店舗が空くという話を耳にしたので、そのお店の場所を引き継ぐという形で実店舗をオープンし、事業を拡大していくこととなりました。
Q:現在の主要取引先である、カンボジアとの出会いは?
「何の情報も手に入らない国に行ってみたい」
25年以上前、大学の卒業旅行でカンボジアを訪れたんです。その当時のカンボジアは内戦が終わったばかりで、外務省からも「注意喚起」が出ている国で、各所に政府軍が検問をしていて、地雷撤去作業も続いているという、まだまだ安全とはいえない地域でした。飛行機も、プロペラ機のようなもので利用して行ったし、首都のプノンペンでも道が舗装されていない所がほとんど。建物は最高でも数階建てのものしかないような、まさにこれから戦後復興が始まるんだな〜と感じるような国でした。
Q:25年ぶりに訪れたカンボジアの様子はどうでしたか?
「都市部は大きく発展、しかしその一方で・・・」
現在の首都・プノンペンは高層ビルも複数建っていて、ビルや施設の開発ラッシュで、外国の資本が沢山入ってきていて…、もうびっくりですよね。道も当然舗装されていますし、バイクや車の数もとっても多いし、外国人観光客も沢山見かけますね。25年前では考えられない光景です。しかしその一方で、首都から少し離れたところや農村等は、依然として“貧しい村”のままですね。ギャップも激しく感じます。カンボジアの経済成長率は7~8%で大きく成長している側面がある一方、農村部と都市部で大きな差が残されているのが現状です。

(COLOMODE株式会社/makixmaki.com HPより引用)
Q:岡本様が感じられる、フェアトレードの魅力って?
「関わる人全てが幸せになれるビジネスの形」
‘商品を買う’という人々の購買行動が、結果的に誰かの役に立っている、ということでしょうね。理想は、「三方良し」(=生産者、販売者、購入者の三方が幸せであること)の考えが、より多くの人に広まっていけばいいのではないかなと思います。
Q:フェアトレード商品を取り扱う中で、大切にしていることはありますか?
一番大切にしているのは、商品の品質やデザインですね。そこをちゃんとカバーしてないとアパレル業として成り立たないと考えています。貧しさへの同情で買うのではなく、まず品質やデザインという基準をクリアした上で、じゃあ自分の消費行動が誰かの役に立っているんだなという事を、プラスのストーリーや商品背景として購入者に感じてもらいたいなと思っています。最初からエシカル消費を意識するよりも、「この商品がいいな」と思って購入した商品が実はエシカル消費だったというのが理想形だし、継続的な購入にも繋がっていくんじゃないかなと思います。
Q:フェアトレード商品を取り扱う上で困難だと感じることは?
「原価がどんどん高くなっている、金銭的な圧迫も」
カンボジアはもちろん東南アジアは今大きく経済成長しているから、毎年10%ぐらい商品原価が上がるんですよ。でも勿論日本で10%も値上げ出来る訳がないですよね。だから経営的に難しい部分もありますよ。でもソーシャルビジネスとして、生産者の人達の生活を支えるために、パートナーである現地のNPOや工房が販売したい価格で購入することを徹底しているので、現地パートナーの希望を受け入れながら、決してコスト削減を交渉するという方向に逃げないように運営しています。

(COLOMODE株式会社/makixmaki.com ブログより引用)
Q:フェアトレードを広めるために必要なことって?
知らないことを知ってもらうことですかね。これはフェアトレードに限ってのことではないんですけど、人には「自分に余裕があれば、困っている人を助けよう」という気持ちがあると思います。実際今こうやって新型コロナウイルスで大変な状況下でも、クラウドファンディングをして飲食店を助けたり、医療従事者に感謝する動きが生まれていますよね。これって、大変な思いをしている人がいる事実を知って、自分達にも出来ることをしよう、と人々が考えて行動した結果だと思います。フェアトレードも同じように、フェアトレードに興味を持つきっかけを作って、人々に現状を知ってもらうことが、大切だと思っています。その輪が少しずつ広がることで認知の拡散に繋がるんじゃないでしょうか。そのためには地道な活動を大切にして継続していくしかないんでしょうね。
Q:今後目指していきたい姿は?
エシカル消費やフェアトレード、ソーシャルビジネスを、日本国内に広めていけるようなショップの1つになれたらいいなと思っています。そのためにはやっぱり、商品が売れることが大前提ですね。商品が売れて、ブランドやショップが成長することで、「こういう考えを持った人がいるんだ。」「こんな物の作り方があるんだ。」ということを人々に知ってもらえるようになり、世の中にソーシャルビジネスを広める1つのきっかけ作りになるのではないかなと思います。例えば、商品の購入をきっかけに 「そのバッグ素敵!どこで買ったの?」「makixmakiってお店だよ!」「デザインも可愛いし、キレイな色だけど海外の?」「そう、カンボジアのハンドメイドシルクで、フェアトレードのお店なんだって」「へえ〜、そのフェアトレードって何?教えて!」 という風に知れ渡ることが、結果的にソーシャルビジネスの考えを広めていくことになるんじゃないのか、と感じています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
とても優しく気さくな方で、お話を通して、オーナー様が人と人の繋がりをとても大切にされていることが伝わってきました。
皆さんも東京を訪れた際は、是非ショップに足を運んでみてください!🙌
今回インタビューさせて頂いた、COLOMODE株式会社様のお店や商品の詳しい情報は、今週末のFacebook記事にて紹介致しますので、そちらもお楽しみに!🔔
インタビュー先 COLOMODE株式会社 岡本様
●HP
●オンラインショップ makixmaki(マキマキ)
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